ハンドクリームの効果を少しでも長持ちさせるために、手袋の利用を考えたことがある人も多いでしょう。
特に寝ている間はハンドクリームを塗れないので手袋を利用したいものです。とはいえ本当に手袋を利用して大丈夫なのでしょうか?
結論をお伝えすると、ハンドクリームに手袋を利用するのは問題ありません。ただしメリットだけでなくデメリットがあるのも事実。
メリット・デメリットを理解することで、手袋とハンドクリームの正しい使い方をマスターしてください。
ハンドクリームに手袋はダメなの?
ハンドクリームを塗った手肌に手袋の利用は問題ありませんが、長時間の利用には注意しましょう。乾燥を防ぐ効果もありますが、肌荒れを引き起こす可能性があるのです。
手袋を長時間利用すると手の湿度が上がり、肌がふやけてしまいます。これらが原因で引き起こされる問題が「バリア機能が機能しない」ことです。
バリア機能は体内の水分を皮膚から失われるのを防ぐ役目を果たしています。
手袋とハンドクリームの利用で湿度が上がりすぎると、バリア機能の本来の働きが機能せず、手荒れに繋がるケースがあるので注意が必要です。
手袋を利用する場合は、食器洗浄やお風呂掃除の「水仕事」に限定する事をおすすめします。食器やお風呂の洗剤には洗浄力を高めるための成分が含まれているので、肌に必要な皮膚も洗い流す恐れがあります。
それらが原因で手荒れにも繋がるので、水仕事の時は積極的に手袋を利用しましょう。
水仕事以外の時は手袋の長時間利用は避けて、こまめにハンドクリームを塗るのがおすすめです。
寝る時に手袋をしてもいいの?
手袋の利用で最も気になるのが「就寝時」でしょう。長時間、ハンドクリームの利用ができないので、気になるのも当然です。
就寝時の手袋の利用にはメリットとデメリットがあるので、それぞれ紹介します。
メリット
- 肌の乾燥を防ぐ
手袋は手の皮膚が乾燥した空気に触れることを防ぐので、乾燥予防には効果的です。ただしハンドクリームをつけすぎると、手の湿度が必要以上に高くなり、バリア機能が機能しなくなります。ですからハンドクリームのつけすぎには注意しましょう。
- 血行が良くなる
ハンドクリームと手袋を一緒に使うことで、手が保湿され、血行が良くなります。
血行が改善されると肌の状態も良くなり、手肌の乾燥やひび・あかぎれの心配が軽減されるのも嬉しいポイントです。
ただし人によって効果にばらつきがあるので、過度な期待はやめましょう。
- 布団カバーが汚れない
こちらは手の保湿とは関係ありませんが、手袋を使うことで布団カバー等が汚れなくなるメリットがあります。
カバーの汚れを防ぐためだけに手袋を使うことはおすすめしませんが、嬉しいポイントの1つといえるでしょう。
デメリット
- 体温調整が出来なくなる
睡眠中は皮膚を通して体温調整が行われています。体温調整の観点では、手袋や靴下の利用は極力避けるべきです。
睡眠の質が下がる恐れがあるので、手袋を利用する場合はこれらのデメリットをしっかり理解しておきましょう。
- 肌がふやける
こちらは先ほども紹介しましたが、必要以上にハンドクリームを使うと肌がふやける可能性があります。手袋を使う時はハンドクリームの塗りすぎに注意しましょう。
ビニール手袋のほうが効果的?
それではハンドクリームにはどのような手袋が良いのでしょうか?
真っ先に思いつくのがビニール手袋とゴム手袋です。こちらは短時間の利用であればおすすめですが、就寝時の利用は避けるべきでしょう。
ビニール手袋やゴム手袋は通気性に優れている訳ではないので、寝ている間に利用すると手がふやける可能性があります。これらの手袋は、食器洗浄などの水仕事の時に限定しましょう。
就寝時には「通気性に優れた手袋」をおすすめします。保湿が必要とはいえ、やりすぎには注意が必要です。
通気性に優れた手袋は適度な保湿が可能なので、手袋を利用する際のデメリットも抑えることができます。
「水仕事はビニール手袋かゴム手袋」「就寝時は通気性に優れた手袋」と覚えておきましょう。
手荒れのときのお手入れ
予防していたけど手荒れしてしまった時はどのような対策を練れば良いのでしょうか?
まず大前提として以下のことは守ってください。
- 保湿クリームをこまめに塗る
- 水仕事では手袋を使う
何度も説明しましたが、上記は肌を乾燥から守る基本中の基本。その上で最もおすすめのお手入れは「マッサージ」です。
ハンドクリームを塗りながらマッサージすることで、肌のうるおいチャージと血行の改善が促されます。さらに通気性の良い手袋をつけて就寝することで、手荒れの改善が期待できるでしょう。
これらのことを実施しても手荒れが改善しない場合は、皮膚科などに相談してください。放置しておくと必要以上に悪化する恐れがあります。
まとめ
ハンドクリームと手袋の利用にはメリットとデメリットがあります。しかしそれらを理解することで、より正しい手肌の保湿が可能です。
特に手袋の種類には注意しましょう。
- 水仕事
- ゴム手袋、ビニール手袋
- 就寝時
- 通気性の良い手袋
ハンドクリームと手袋の正しい利用で、手肌の状態を守ってください。
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